最近の銀行の傾向
1. 損益計算書より貸借対照表を重視してきています。 2. 貸借対照表の中でも不良債権、ゴルフ会員権、子会社株式、貸付金、仮受金仮払金等の不明科目 は要チェックです。 3. 売上ボリュームもさることながらコンスタントな収益性を重視しています。経常利益段階で利益が出ていれば 不良債権処理、リストラに伴う特別損益は特殊要因と捉えてくれるようになった面もあります。 4. 負債が資産を上回る債務超過の会社にはどこも貸さない 5. 建設業等免許が必要な業種は免許が取れていないだけで貸さない 6. 上記項目を点検項目に入れたコンピューターによるスコアリングを重視し点数の良し悪しで格付け し、良いところには積極的ですが悪いところは門前払いという状況になってきています。
●借り入れ、資金獲得の順序
1. 日本政策金融公庫の無担保無保証制度 最高1000万円 商工会の経営指導による推薦を要す 金利は固定で低率 返済期間は5年から7年くらい 2. 信用保証協会の保証を付ける制度融資 市町村の融資 最高1250万円 無担保代表者の保証 保証料1%前後 金利は固定で低率 通常利子補給制度あり窓口は市町村 返済期間は5年~7年くらい。 但し、銀行が資金を出すので銀行との関係が良好でないとうまくありません。 前期に利益が多少出て税金を多少支払っていないと資格がないことが多い 3. 同 上 都道府県の制度融資 最高5000万円 同上 利子補給なし 4.同上 国または都道府県のセーフティーネット系貸付 最高5000万円 売り上げ等の減少要件 5. 日本政策金融公庫の普通貸付 無担保は1000万円まで 原則1社4800万円まで 原則担保または第三者保証を要す。金利は固定で低利 返済期間は5年から13年くらい ※当事務所は公庫の窓口になっていますので関与先の皆様は推薦状を発行しています。 6. 金融機関でその他の制度融資 7. 銀行が自ら貸すプロパーローン かなりの信用がないと難しい。保証料はかからないメリットあり 8. 銀行で最近厳しくなったビジネスローン等 金利は少々高め 返済期間は3年くらい 9. 社債、少人数私募債、の発行 10. 第三者割り当て増資 11. 保険金の解約返戻金等担保の借り入れ
私の知る範囲では、ざっと上記のようなものですが、これ以外の資金調達は金利が異常に高かったり、 返済期間が短かすぎて自転車操業に陥ったりと危険な為、考えない方が無難といえます。
銀行との上手な付き合い方
銀行は独自の格付けで当社を値踏みしています。 銀行が貸したくてしょうがない会社になるためには以下の点を心がけ実践しましょう。
1. 絶えず利益を念頭に置き、粗利益の増加と大胆なリストラによる経費削減を実践する 2. 売掛金、貸付金 有価証券等のうち不良債権を思い切って処分する 3. ゴルフ会員権等値下がりしたものも損出しする 4. 仮受金、仮払金等の不明科目を貸借対照表に載せない 5. 商品在庫等棚卸資産を時価に付け替える 6. 月次決算を厳密に行い決算書を毎月定期的に銀行の支店長、融資課長等のキーマンに持参報告する 7. 上記の手続きを踏んでも相手にしてくれない銀行はこちらから願い下げで違う銀行を探しましょう
債務超過に陥り、どうしようもない場合は、減資、役員借入金の債務免除、第三者割当増資、少人数私募債を発行するなりして現金商売に徹する覚悟で乗り切りましょう。 銀行から門前払いを食わされても、腐ってはなりません。いつか銀行なんか必要としない立派な会社にすればいいのです。間違っても金利の高いサラ金などに頼ってはいけません。 既に頼ってしまって、どうしようもない場合は非常手段として自己破産を考えるべきでしょう。もう一度やり直すために、深手を負う前に勇気ある決断は必要です。頑張りすぎも良くないのです。
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